整備士時代

エンジンルームは私の住処だった話し~バス整備士の整備方法~

今回はバスの整備をやっている中で『そういえば当たり前だったけど今考えるとありえないよな?』そんなことを書きます。

ほぼ思い出話しなので知識としては必要のないものですが、乗用車では考えられない整備の仕方をすることがあるのがバスの整備士です。

言われたことありますか?『エンジンルームに住んでいるのか?』なんてこと。

私は身長が大きい方ではないのでバスのエンジンルームにも潜り込めます。

その中で言われた一言です。

その詳細を書かせていただきます。

それではいきましょー!

 




 

【エンジンルームはお前の住処か!】

そんなこと言われた整備士は早々いないでしょう。当然冗談なので安心を。

 

みなさん街で走っている路線バスのエンジンルームの点検が中からできるって知っていますか?

エンジンを内側から点検する時は一番後ろの座席を取っ払います。座席はボルトで止まっているだけなので簡単に取れます。

私はエンジンをどうやって点検するのか知らなかったので初めて見た時は驚きました。

バスに乗る際は床を見てください。点検口がちゃんとあります。

 

それでエンジンを内側から点検する時は結構身を乗り出す時があります。

そこで下っ端+身長が大きくない私が潜り込み整備をすることが多々ありました。

それを見ていた先輩が『エンジンルームはお前の住処か!』というあまり聞き馴染みの無いことをおっしゃっていました。

そうやって考えると毎回ダンボールを敷いてはエンジンの上に寝そべり点検をしていた私は中々な経験をしていたかなと思います。

 

エンジンに乗れるというのは大型整備の特徴でもあるかなぁと思います。

大型だからエンジンルームは広くて仕事しやすいイメージを持っている方も中にはいるかと思いますが(私だったんですけど…)バスの実際は狭くて手を目一杯伸ばさないと整備できない所や体を折り曲げないと整備できない所がたくさんあります。

なので時にはエンジンの上に寝そべって整備をしたりしているんです。そういった整備をしていたのはきっと私だけではないはず。

ちなみに同じ大型でもトラックはキャビン(運転席)の下にエンジンがあってそのキャビンを上げることができてエンジンがすぐ見えるのでそこまで大変じゃないそうです。羨ましい。

←キャビンはこの部分ですね。

参照:いすゞ

 

大型整備は重いものを持ったり力一杯ハンマーを振り回したり大きいインパクトでタイヤをガンガン外したりするだけではありません!

それだけは強く言いたい!

安全に運行できるように日々整備士がエンジンルームに潜り込み、地味な整備していることも忘れないでください。

そう思ってバスに乗るとまた印象も変わるのかなと思います。

 

 

バスの整備は特殊なことがまだまだありますので少しずつ書いていこうかと思います。

ちなみにエンジン止めてすぐのエンジンルームはものすごく熱いので寝そべるのはあまりお勧めしません。

 

今回は以上になります。ありがとうございました!

 

ike-masu

 

 

 

 

 

 

-整備士時代