今回紹介したい工具はずばりラチェットインパクト!通称【ラチェパクト!】
ラチェパクトってあまり聞きなれない言葉だと思います。私も整備士を辞める直前ぐらいに聞き始めた言葉でした。
エアラチェット×インパクトで通称ラチェパクトと言われています。
エアーラチェットの取り扱いで書きましたが、SP AIRさんが割と早めに出していて他のメーカーもラインナップに出てきているので今回紹介していきたいと思います。
普通のラチェットと何が違うのか、そこから説明していき各メーカーどんな物を出しているのか書いていきたいと思います。
※主観が入る場合があります。あらかじめご了承お願いいたします。
ラチェットインパクトとエアラチェットの違い
前回記事でも書きましたが、エアラチェットはエアーでエアーモーターを回して回転をアンビルに伝えますが、ラチェパクトはその中にインパクト機構を入れています。
このことにより高速・低反動・高トルクになりました。
以前デモで触ったことがありますがホントに速い!ボルトがすぐに締まってしまいます。
通常のエアラチェットはエアーでモーターを回しギアで動力を伝えるので締まった後の反動が結構伝わります。ですがラチェパクトはクラッチ部分が反動を吸収してくれるのか反動がかなり抑えられています。狭い所だと反動で手をぶつけたりするので安全性も考慮されますね。
さらにはインパクト機構があるためある程度なら締まっている状態からいきなり緩めることができるんです。
いいことずくしのラチェパクトなので今後各メーカー力を入れてドンドン商品開発されるのかなと個人的には思っています。
いいことずくしですが、デメリットをあえて言うとなると値段が高いことですかね。
これはしかたありませんが構造がやや複雑なので値段はどうしても普通のエアラチェットより高価になってしまいます。
後は首振りなどの特殊構造がないことです。これに関して言えばまだ新しい工具なので出ていないだけかもしれませんが、構造上でも力が伝えられない可能性があります。
ただもしかしたらこれから出てくるかもしれませんので個人的には今後期待していきたいです。
ここまでがざっとラチェパクトとはなんだという説明になります。次はメーカー別でのラチェパクトを紹介していきます。
メーカー別ラチェットインパクト
SP AIR
まずは私がラチェットインパクトを知るきっかけになったメーカーです。
初めて見た時『回転はやっ!反動少ない!』でしたね。
シングルドッグクラッチという機構がついていてこれで空気圧以外の力も加えているんですね。
参考:SP AIR
もうこれは見た方がいいですね。これが全てを物語っているのではないのでしょうか?ご興味がおありの方は是非見てみてください。
KTC
KTCも負けずにラチェットインパクトを出しています。
発売は2018年3月ということでホント最近出たものですね。
特徴としてはツインハンマー式を採用していて力強い所でしょうか。
SP AIRのが最大で40N・mに対しKTCは最大で68N・mと書いてあります。
これは中々パワフルな期待がしますね。正直触ったことがなく実用性はどうかなと思いますが
KTCブランドなので品質には問題ないでしょう。
空研
空研もラチェットインパクトを発売しています。
パワーは30N・mやや上記二つには負けますが空研も従来のラチェットより2.5倍のスピードで回ると書いています。
さらに空研の物は騒音性に優れており普通のエアラチェットよりも静かです。
意外にエアーツールの音はうるさかったりするんですよ。静かなのは意外に良いかもしれませんね。
参考:空研
動画で見てみると音も静かだし反動が少ないのが良くわかりますね。
お値段はエアラチェットより若干割高になりますが作業スピードは格段に上がりますので予算に余裕のある方はオススメです。
インパクトレンチほどの大きなトルクが必要のない小さなボルト・ナットを外すの効果が発揮されますのでぜひご検討ください。
今回は以上になります。ありがとうございました!
ike-masu