工具紹介 整備士時代

整備士はつなぎしか着ない?腕時計も付けてはいけない?
整備士の作業着と安全事情

皆さん整備士の格好といえばどんな格好を思い浮かべますか?

【帽子につなぎ】

多くの方がこの格好を思い浮かべると思います。

いや、正解なんですけどね。

やっぱり整備士の仕事着といえばつなぎだと私は思います。

整備士はつなぎを着て帽子を被る。

さらに言うとアクセサリも付けないしフード付きの服を中に着るのもよろしくありません。

セパレートタイプでいいじゃん!なんでつなぎなの?と思う方もいると思います。

つなぎは、夏は暑いし洗濯の時にかさばるし、トイレも面倒だし結構面倒な服です。

気持ちは分かります。

私も夏はつなぎの色が見事にグラデーションかがっていたこともありました。

つなぎを着て夏のエンジンルームの整備とか苦行でしょと思っていました。

ですが、つなぎは自動車整備に関して言うとかなり機能的な服なんです!

第一に挙げられるのが車を傷つけない

これが挙げられます。

乗用車はエンジンルームが丁度腰回りに来ることが多いです。

セパレートタイプのようにベルトが必要な服装はそのベルトで傷をつける恐れがあるのでつなぎを着ると言われています。

同様に腕時計も傷をつける恐れもあるので付けていないと思います。

ただ、つなぎを着る理由は車を傷つけるだけではなく他にも理由があります。

それは【安全面】です。

つなぎや帽子を着たりアクセサリを外すだけで怪我するリスクがかなり減ります。

なぜきちんとした格好をしないといけないのか?つなぎや帽子を身につけることでの安全性の理由を説明します。

伝えたい一番大きな理由はきちんとした身なりが安全につながりますよということです。

回転物に巻き込まれる

自動車のエンジンルームにはプーリーと言われているベルトのレールのような回転物があります。

これはエンジンにくっついて回転させてベルトを駆動させるものです。

エンジンルームを覗いた時に作業着をきちんと着ていない状態でエンジンを始動された時、プーリーに巻き込まれて怪我をする可能性があります。

ましてやネックレスやフードが巻き込まれて首が締まってしまい怪我だけでは済まされない可能性があります。

普段の格好はなんでもいいですが、自動車整備をする時にダラっとした服装、アクセサリー類は自分の身の安全を守るために絶対に止めましょう。

頭をぶつけて怪我をする

つなぎではありませんが帽子の着帽についても説明させていただきます。

たまに帽子をかぶらずに作業する人がいますが、帽子をかぶらないと危険です。

よくあるのが手元に意識がいってしまい頭上まで気が回らず、頭をぶつけるという例です。

この時に帽子をかぶっているとクッションになり怪我をしにくくなります。

逆に言うと帽子をかぶっていなかったので頭にダイレクトに当たってしまいます。

昔私が整備士の頃に聞いたのは、下回りを点検し下から出ようとしたら頭ぶつけて切ってしまい頭を縫ったというのを先輩から聞きました。

帽子も暑いし邪魔な時がありますが、頭を保護する上で大事なものなので着帽はしてください。

服がめくれて汚れる

安全と離れてしまいますがつなぎではなくてセパレートタイプだとめくれて衣類が汚れてしまう可能性があります。

服が汚れたまま仕事すると注意が散漫になってしまい仕事に集中できず、結果怪我をする可能性だってあります。

セパレートだとズボンが下がってきたりして裾を踏んで転倒する可能性だってあります。

つなぎだとそういった可能性はありませんので仕事に集中できると思います。

つなぎが絶対に良い!とは私は思いませんが、つなぎの方が自動車整備をする上で安全面が高いと私は思います。

もちろんつなぎもきちんと着ないと安全とは言えません。

サイズが合っておらずダボッとしている、もしくは小さくて動きずらい。

これだとつなぎでも安全は保証されませんので自分に合った着丈で着用してください。

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