こんにちは!
今回はボルトやナットを締めたり緩めたりする【レンチ】について書いていきます!
レンチ…またこれも種類が多いですね。
スパナ、モンキー、メガネ、コンビなどなどそれぞれ違う工具でありいずれも自動車整備には欠かせない工具達です。
今回はその中でメガネレンチ、スパナレンチを中心に書いていきます!
まずスパナ、メガネレンチのビジュアルから見ていきましょう。
↓スパナ
参考:TOP
↓メガネレンチ
いずれも良く見たことがあるのでしょうか?ラチェットハンドルに並ぶ花形工具だと私は思っております。ちなみにレンチはアメリカ英語、スパナはイギリス英語なんですって!
意味はどちらも『回して締め付ける』という意味を持っていますが日本では口が開いている物をスパナと呼んでいます。
後はコンビネーションレンチと言って片方メガネ、片方スパナとなっているお得な工具もあります。いずれも場所によって使い分けましょう。
↓こんな形ですね。
参考:KTC
スパナとメガネは基本的にボルトを緩める、締め込むっていうのが主な仕事ですが用途が微妙に違います。使い分けをしっかりするためにポイントを押さえましょう。
・スパナはボルトなどからすぐ外せたりすぐ掛けられることから早回しに使えます。またその薄いボディを活かし狭くてラチェットハンドルがアクセスしにくい所でもアクセスできる利点があります。ですが代わりに大きい力を掛けることには向きません。
参考:monotaro
・メガネレンチは大きい力をしっかり伝えられるので最初に緩めたり最後に締めたりすることに使います。メガネがないとしっかり締まっているか不安になります。ですがボルト全体にしっかり掛かりますのでスパナみたいに早回しにはおすすめできません。
理由は簡単で、スパナは2点で力を加えるのに対しメガネは6点で力を加えますのでボルトのなめらせる心配がありません。
↓メガネの方がしっかりと掛けられます。
※なめらせるとは工具がすべってしまいボルト頭を傷つけることです。
↓こんな感じで頭がぐずぐずになってしまい工具を掛けられなくなってしまいます。
こんなになったら一回頭かかえちゃいますよね。
スパナの開口部で大事なことはいかにボルトをなめらせないかが大事になっていきます。
上記にも書きましたが、スパナは2点しか掛かりがないのでこのリスクが非常に高い!なので何度も言いますが一発目の緩める時や増し締めする時は極力使わないでください。
開口部は各社色々工夫をしていてしっかり掛けられるようにしていたり、逆にもっと早回しに適した形にしていたりしています。
↑スナップオンのフランドライブというタイプです。溝を切ることでしっかりボルトなどに食いつきます。同僚が持っていて使ったことがありますがボルトナットに溝の跡が残るもののすごいです!もうメガネ使わなくてもいいんじゃない?って思えるほど食い付きます。オープンエンドでこんなに安心感作れちゃうの?って感じです。ただ溝が残ったりして傷っぽく見える可能性があるので外装とかには使うのは控えた方が良いと思います。
↑コンビネーションですがファコムのファーストアクションタイプです。早回しを徹底的に追及した形です。
ちなみに僕はお金がなかったので余っていたスパナの口を研磨してお手製の早回しスパナを作っていました(みなさんは真似しないでください。。。)
メガネレンチはストレート形状のものもありますが、スタンダードは根元がオフセットされているものかと思います。
これは平らな場所でも手が入るようにまた、少しくぼんだ所にあるボルトなどにアクセスすることができるようにしているそうです。逆に向けると狭くて障害物があるところでも避けれたりするんですねぇ。
KTCなど最近の主流は45°×6というものじゃないかなぁと私は思います。45°というのもありますが最近は新規で作っているのは少なくなっていると思います。
私は障害物を避けて使えるので45°オフセットも嫌いではないんですけどね。
ちなみにオフセットはこんな感じになっています。(KTCさんのHPより)
オフセットは45°が主流なんですが狭い隙間に使えるストレートタイプだったり逆に75°なんてのもあるんです!
私はどちらもお世話になっておりました。
←スタビレーさんの。もうほぼ直角ですね。。。
一般的に2種類ありミラー仕上げか梨地と言われています。
ミラー仕上げは文字通り鏡みたいにピカピカに輝く表面になります。とにかく見た目が綺麗です。工具屋さんに並んでいると光輝いていますからね。そして綺麗だけではなく油を拭きやすいメリットがあります。
Snap-on、neprosなど
梨地は果物の梨の表面みたいにザラザラしていて渋めな見た目です。ミラー仕上げに比べて多少油で汚れても滑らないという特徴があります。
私は梨地は飽きない見た目で結構好きです。
KTC、スタビレー、ハゼットなど
メガネレンチ以外でも締めたり緩めたりする工具にはしなりというものがあります。
しなりがあるかないかで使用感が全然変わってきます。国産のレンチなどはわざとしなるようにしていてボルトや工具そのものが破損するのをを事前に感触で分かるようにして破損を防ぐ効果を持たせています。逆にしならないレンチなどは力をダイレクトに掛けられるようになっています。
しなりについては賛否両論ですが、私は強い力を加えなければいけない足回りなどではしなりはあまりない方がいいかなと思っています。
しなった分余計に力を加えなければならないしあのしなっていく感じが結構恐い。。。僕は良くビビりながら力を入れていました。
確かに工具かボルトが壊れるかもって感じとれるのですができることならしなりが少ないものでガツンと外したいかなと思います。
これは好みなので参考にしてみてください。
いかがだったでしょうか?スパナとメガネは自動車整備には必ず必要です。こだわらなくても良いですが少しだけこだわって自分のお気に入りの物を見つけてみても良いのでしょうか?
今回は以上です。ありがとうございました!
ike-masu