ニッパー 工具の取り扱い

似ているけど使い方が違う工具! 
第一弾 ニッパーについて

こんにちは!

 

さて今回はシリーズものということでニッパー、ペンチ、プライヤーと紹介していきます!

この3つの工具は形が似ていますが、用途が少しずつ違います。

全部は一気には難しいので順番に説明します!

 

 

第一弾はニッパー!
ニッパーも工具箱には1つ入れておきたい重要な工具の一つかなと思います。
この工具は【切る】ことに特化された工具です。
種類としては似ているので一括りにしていますが、実は用途は違います。
細かい説明はこれからしていきます。

 

それではいきましょー!

 

ニッパーとは?

ニッパーとはなんぞやという人もいらっしゃると思いますので簡単にご説明を。

ニッパーとは細い配線や針金、はたまたプラスチックなどハサミでは簡単には切れないものを切ることができる工具です。私が整備士の時は主に配線を修理する時に使っていました。

切ったり曲げたりする工具は沢山ありますがやっぱり切ることに特化しているのはこのニッパーなのかと思います。細い物を切るなら切れ味が抜群に違いますし切ることに特化していますので連続して切らなければいけない場面でもストレスなく切れると思います。

 

 

刃の種類

ニッパーには2種類の刃があります。それぞれの特徴を説明していきます!

・両刃

私はこちらの方が馴染み深いですかねぇ。刃の部分が両方刃になっていて形は『くさび型』になりますかね。いわゆる押し切りという切り方で対象物を切ります。

両刃でのメリットはずばり固い物を切れる!ですね。押し切りはどちらかと潰しながら切断するイメージになると思います。この切り方で両刃は固い鉄鋼線やピアノ線などを切ることができるんですね。

ただし!両刃の場合切り口の断面はスパッとした感じではなくバリみたいのが残るので精度が必要になったりする部分には向きませんので注意が必要です。バリはやすりなどで削ることをおすすめします。

 

・片刃

両刃が『くさび型』に対して片刃は『直角三角型』っていう感じですね。

片側だけ刃になっているため切り口が綺麗な断面図が特徴です。固い物をきるのは向かず柔らかい物を切るのに適しています。

プラスチックや銅線などに使いましょう!

↓この画像が分かりやすいかと思います。

参考:KTC

刃の形状も主に2パターンあり【ラウンド形状】【ストレート形状】があります。

簡単に説明するとラウンド形状がアーチを描いていて切ることに特化しています。

ストレート型は刃の断面を綺麗にするのに特化しています。

参考:モノタロウ

私が見たことが多いのはラウンド形状ですかね。ストレートを使うよりは切れやすい方が良いですから。これは好みが分かれるところなのでしっかり見てみましょう!

 

 

注意点

続いて注意点ですが、切る材料の硬さや太さを確かめてください。

これはあるあるで無理に材料を切ろうとする人がいます。

柔らかい配線や細い鉄線にはすごく便利ですが、ちょっと硬かったりすると正直切れないです。

それは刃の部分が薄いので耐久性はあまりありません。それなのに無理してグリグリねじったり無理やり力を加えると刃こぼれの原因になるのでやめてください。

刃こぼれならまだ可愛いですが最悪ですと↓

参考:ファクトリーギア

 

このように刃がかけてしまいます。こうなるともう修復は無理なので交換してください。

 

 

様々なニッパー

最後にニッパーの種類がどんなのがあるかご紹介していきます!

 

スタンダード

整備士はこのタイプが馴染み深いのかと思います。これ一本あれば配線や銅線、結束バンドなんかも切れるので持っていて損はないでしょう。って僕はこれしか持っていなかったんですけどね。

私は支給品のKTCのニッパーを使っていました。握りやすい配線の皮むき機能付きで多用途なのでお勧めです。

さらに固めな物を切りたい方は強力ニッパーがお勧めです。

掴み物の海外の横綱はやっぱりKNIPEX(クニペックス)さんかなと思います。特に強力ニッパーは私も欲しい物の一つです。

HP

https://www.knipex.com/index.php?id=113&no_cache=1&L=17

 

・プラスチックニッパー

プラスチックニッパーって実は私良く知らなくてニッパーを調べていて用途を知りました。

簡単に言うとプラスチックを切るのに使う物です。いや、まんま!

 

主にプラモデルを作る人向けですね。どうやら刃を薄くして切れ味を良くして断面を綺麗にしているそうです。

形状はフラットが多いですかねぇ。断面綺麗にするにはフラット形状で片刃が一番合うのかなぁと私個人としては思っています。

私はプラモデルとかは作らないのであまり馴染みがありませんでしたが機会があれば触ってみてみたいと思いました。

3.peaks(スリーピークス)さんは工具などで有名な新潟県・三条市に構えてるメーカーです。

新潟県の三条市はものづくりの町として有名ですがそこで作られている80年近く構えている老舗メーカーですからね。ニッパーやペンチのクオリティは素晴らしいでしょう!気になります。

HP

http://www.3peaks.co.jp/index.html

 

エンドニッパー

続いてエンドニッパーというものについて説明していきます。

私は初め見たときなんだこの形!って思ったのが正直なところです。

【喰い切り】とも呼ばれていて主に建築関係で使うものです。

通常のニッパーと違い、刃がグリップに対して直角に付いていて対象物を垂直にまっすぐ切れます。釘や番線を切ったりすることから主に建築作業で良く使われているそうです。

私は調べていて初めて知りました。面白い形していますねぇ。自動車整備では中々使いづらい所がありますが平らなもの(例えば床とか)に垂直に切れるのでバリなどを残さず切れて良いのかと思います。

このtsunodaさんも拠点が新潟県・三条市!新潟県はすごいですねぇ! 今度じっくり調べてみたいと思います。

HP

http://www.tsunoda-japan.com/index.html 

 

今回調べたりして私は『整備士はスタンダードのニッパーで問題ない』と思いました。

私の主観ですが、電装系の細い物しか切らないから切れ味とかも多少悪くても使えてました。

だから一本スタンダードのニッパーを持っていれば十分でしたね。

 

ただ調べていく中で色々な種類はあるし用途によって細かく分かれている工具なんだなぁと感じました。きっと切れないストレスをなくすことや切った後の材料のこととかも各メーカー考えこだわっているので今後ニッパーを選ぶときはそういう所もふまえて買おうと思いました。

 

 

ニッパー編は以上です。ありがとうございました!

 

ike-masu

 

 

 

 

 

 

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