教科書に載っていることなんて今時の車は実際起きないでしょ?
私が学校生活を送る中で感じた事です。
学生の時って教科書のことってなんか不必要なことが多い気がしませんか?
例えば、自動車は世の中がほぼオートマチックトランスミッションなのに基本マニュアルトランスミッションベースで載っていることが多いです。
今思えば基本を学んでいないと何も分からないので、どれも大事ではあるのですが。
在学中は、これから先就職したらやらない作業だよなぁなんて思う事も正直ありました。
ですがそんな先入観に囚われると就職してから大変です。
自動車は様々な故障ケースがあり、何が起こるか分からないことも沢山あります。
今回は教科書に載っていたレアケースだけど、私が経験したことを書きます。
レアケースなので人生で何度も経験することはありませんが、教科書に載っていることの大事さを感じた内容になります。
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リングギヤ焼きばめ
フライホイールにはリングギヤというものが付いています。
リングギヤはエンジンを始動する時にスターターにかみ合いエンジンにくっ付いているフライホイールを回してエンジンを始動させていきます。
乗用車がどうかは分かりませんが大型のバスはフライホイールがダメになることが多く交換する機会が多いんです。
私も一年目で半年ぐらい経った時ですかね。クラッチ交換と同時にフライホイールの交換も行うということでいつものように準備をしていくわけですがここで異変に気付きます。
『あれ、見慣れぬ部品ありますが。。。』
そこで初めてリングギヤとフライホイールが分割されているのを見ます。
『ホントにリングギヤとフライホイールが分かれていることがあるんだ。』これが正直な感想です。
つまりあれをやるんだだなと私は思うわけです。そう【焼きばめ】です。
焼きばめってなにかというと熱を加えて材料を膨張させて部品どうしをはめ込ませる方法です。
それで常温に戻った時に材料が収縮して材料同士ががっちりはまってくれるわけですね。
(逆の方法で冷しばめというのもあります。)
この時『これ教科書で見たやつ!』と感じた記憶があります。
余談ですがバスのリングギヤはでかいので温めても一周温めた時にはもう最初の方は冷めてしまい中々入りません。苦労して入れました。。。
スターター点検
これはバスと関係なく知り合いの小型のショベルカーを見た話です。
エンジンがかからないから点検してくれと現場に行ったんですが、話を聞いてみるとジャンピングするのに12Vバッテリーに対して24Vの電圧をかけたそうでそこで動かなくなったと。。
なのでスターターのヒューズかなと思ったんですがヒューズがない。。
古いタイプなのか仕様なのかヒューズはついておらずスターターに直接電圧がかかったみたいです。
そこでスターターの点検をし始めたわけですが、これが外見からでは分からない!
確証がなかったので私は『教科書(実技でもやった)に載っていた直結をしよう。』と考えるわけです。
スターターを直結すると動くけど正常な動きをしない。。スターターがダメねっていうのが確認取れまして後日交換して無事に直りました。
2つの事象で私が感じたこと
二つの事象で私が感じたことは【教科書に載っていることは実際に起きる】と感じました。
実際にあるから教科書に載るんだろと言われるとそれまでですが、学生の時って教科書真剣に見ます?私は正直学科はテストで良い点数を取るために教科書を見ていただけかもしれません。
現在学生の皆さんもそうなっていませんか?そうだとしたら仕事をする時に苦労するので考え方を変えていきましょう。
教科書にはテストの勉強以外でも大事なことが沢山載っているんです。そんなこと起きないだろうと思っていたことも現場では意外に起きたりするんですよね。
こういうのは学生の時は経験できないから分からないんですよ。私は典型的なそのタイプでしたから。
授業つまらないもう寝る。。。というのも分かります。私もそうでした。
ただ、教科書には現場でも使える知識が沢山あります。
これを知ってから仕事をするのと知らないで仕事をするのではその後に大きく影響されると思います。
頭でっかちも良くありませんが、最低限でいいです。教科書を見てください。
そして使えそうな知識は覚えておいてください。
退屈だからといって学科をさぼるのは将来にとって大きなマイナスになりますので今からでも気持ちを切り替えて授業を受けていただけたらなと思います。学生の内だけです。分からないが通じるのは。
仕事し始めたら分からないは通用しませんからね。学校の先生方も言っていたりしませんか?
あれホントなので素直に聞いた方が良いです。
整備士はサラリーマンですが職人気質ですからね。中々きつく言われるんですよ、そこまで言う?って人いますからね~。
きつく言われて辛くなる前に学校での授業をしっかり受けてそういった辛いできごとを経験しないようにつなげていって欲しいと思います。
今回は以上になります。ありがとうございました!
ike-masu