握るだけでVVF線が剥ける!マーベル JVA-123 は電気工事士試験と現場の強い味方
こんにちは、ikemasuです。
今回は電気工事士向けの工具を紹介していきます。
取り上げるのは、マーベルの VA線ストリッパー「JVA-123」です。
この工具は私が第二種電気工事士の実技試験を突破したときに実際に使っていたものになります。
前回紹介したP-958という工具がありますが、これと使い方はほぼ同じですが微妙に違います。
前回紹介した工具の話とも関わってくるので、まずはそこから振り返っていきましょう。
前回のおさらい:ホーザン P-958 という優秀な1本
前回、ホーザンの「P-958」という工具を紹介しました。
前回記事はこちら↓
これは電気工事士の試験で推奨されている定番工具で、
- VVF線を切る
- 被覆を剥く
- 線を曲げる
この3つが1本で完結してしまう、非常に優れたストリッパーです。
正直、これ1本あれば試験は戦えます。腰袋にも収まるサイズで、実務でも活躍します。
ただ、「電気工事士の試験で使える工具は、これだけじゃないよ」というのが今回の話です。
実はもう1つ、まったく違うアプローチで剥き作業を助けてくれる工具があります。それが今回の主役、マーベルのJVA-123です。
マーベル JVA-123 とは?「剥く」ことだけに全振りした工具
私が持っているのはマーベルのストリッパーですが、同じタイプのVA線ストリッパーは他のメーカーからも出ています。基本的な使い方はどれも一緒なので、好きなメーカーのものを選んで問題ありません。
この工具の役割は、本当にシンプルです。
VVF線を剥く。それだけ。
切ることも曲げることもできません。潔いくらいに「剥く」専用機です。
使い方は2ステップだけ
- VVF線に当てて、まず外側のシース(外装)を剥く
- 続けて、中の銅線を覆っている絶縁被覆を剥く
これで終わりです。難しいコツも、特別な角度も必要ありません。
P-958との決定的な違いは「自分で動かすかどうか」
ここが一番お伝えしたいポイントです。
ホーザンのP-958は、形としてはペンチに近い、プライヤー的な要素を持った工具です。そのため、被覆を剥くときに自分の手で線をずらす動作が必要になります。
慣れてしまえば本当に楽なんです。私も今は普通に使えています。ただ、慣れるまでは少しだけコツがいるというのが正直なところ。
綺麗に剥けるようになるには練習が必要な工具なのがP-958です。
一方、JVA-123は違います。
グッと握る。それだけです。
この工具は被覆をずらすところまで工具がやってくれます。自分で線を引っ張る必要も、手首をひねる必要もありません。
カシャン、と握れば剥けている。この感覚は、一度味わうと戻れないものがあります。
力がほとんどいらない
もうひとつ大きいのが、必要な握力がとても少ないという点。
握力に自信がない方や、女性の方でも簡単に剥けます。試験は時間との勝負ですから、「力が足りなくて剥けない」というストレスがないだけで、精神的にかなり違います。
こんな現場で本領を発揮する
では、実務ではどんな場面で活躍するのか。
私は【とにかく線の本数が多い現場】だと思います。
いろいろな現場で、複数の線をひたすら剥かなければいけない場面ってありますよね。正直、P-958でもこなせます。こなせますが、数が増えてくると確実に疲れます。
その点、JVA-123はカシャンカシャンと握るだけ。しかも剥ける寸法がうまく調整されているので、余計なことを考えずにどんどん処理できます。
- 分電盤まわりで大量の結線がある
- 同じ作業を延々と繰り返す造作工事
- とにかくF線を剥き続けなければいけない日
こういう場面では、作業スピードにも、一日の終わりの疲労感にも、はっきり差が出るはずです。
デメリットは「サイズが大きい」こと
デメリットとしては本体サイズが大きいです。
腰袋に入れると、それだけでかなりのスペースを占領してしまいます。他の工具を入れる余裕がなくなって、腰袋がいっぱいになる。私も実際にこの問題にぶつかりました。
さらに、この工具は「切る」ことができません。つまり、線を切るためのペンチを別に持ち歩く必要があるということです。
- JVA-123(剥く専用)
- ペンチ(切る用)
この2本体制になります。
腰袋の容量に余裕がある方なら何の問題もありませんが、装備を極限まで絞りたい方には悩ましいところでしょう。
私がP-958を選んだ理由
こういう経緯があって、私は最終的にホーザンのP-958を買いました。
1本で切る・剥く・曲げるが完結して、サイズもコンパクト。装備をコンパクトにまとめたい自分には、こちらの方が合っていたということです。
ただ、これはJVA-123が劣っているという話ではまったくありません。 純粋に「剥く」という一点の性能なら、JVA-123の方が上です。使う環境と作業内容の違い、それだけの話です。
どちらを選ぶべきか
改めて整理します。
JVA-123が向いている人
- 握力にあまり自信がない、力仕事が苦手
- 試験に向けて、確実で簡単な方法で練習したい
- 剥く本数が圧倒的に多い現場で働いている
- 腰袋の容量に余裕がある、または工具箱から出して使うスタイル
P-958が向いている人
- 装備をできるだけコンパクトにまとめたい
- 切る・剥く・曲げるを1本で済ませたい
- 腰袋のスペースがシビア
まとめ
マーベル JVA-123 は、「握るだけで剥ける」という一点において、本当に優秀な工具です。
サイズが大きいこと、そして線を切るペンチをもう1本持つ必要があること。この2点が気にならないのであれば、試験でも現場でも間違いなく活躍してくれます。
私はこの工具で電気工事士の試験を突破しました。あの「カシャン」という手応えは、今でもよく覚えています。
これから試験を受ける方、現場で剥く作業に疲れている方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
